小田原から伊豆への旅旅モロ

Episode 5 : 最終話 中伊豆を北上して帰るのだ。

4月25日木曜日。下田は晴天。もう初夏と呼べそうなメッチャ気持ちのいい青空が広がっていた。

本日は名古屋に帰ります。これまでの伊豆旅では使ったことのないルートで。

今までは小田原/下田の往復だったので、常に国道135号線を下ったり上ったりしていた。だが今回名古屋に帰るのに一旦小田原に戻る必要はない。

かと言って、136号線で西伊豆沿岸を悠長に走って帰るほどのんびりしてはいられない。

ならば県道414号から伊豆縦貫道を通って沼津ジャンクションから新東名に乗るしかないだろう。

天城越えである。

出来るのか、こんなん?

国土交通省と静岡県が進める「伊豆縦貫自動車道」という構想がある。それが上の図面なのだが、黄緑色に着色された箇所が既に開通している部分だ。ご覧の通り、まだまだである。開通したら画期的だが、いつになることやら。

https://www.cbr.mlit.go.jp/numazu/road/izu_jukan ←国土交通省の河津河川国道事務所の計画のサイトURL

画面中央より少し下、天城峠があるのだが、計画ではこの付近は、図上の様な白いルートで繋ぐという。となると、ループ橋、天城越え、浄蓮の滝といった有名スポットを全カットでスルーして、大きく西に迂回し、山にトンネル掘るのということか。

まあ、作ってくれるのなら早く作って欲しい。これが貫通したらおそらく沼津ジャンクションから下田まで1時間かからないと思う。45分ぐらいで行けちゃうのかも。

何にせよ、壮大な計画である。ジャマイカ人には無理だろう。

午前9:00。黒瀬邸を出発した。

県道414号線は伊豆急下田駅を越えてひとつ目の信号の交差点が起点となっている。そこを左折し、ひたすら北上していく。ここから河津逆川ICってとこまでは普通の下道。下田を離れるほどにカーブが大きく続き始める。

「禅の湯」のところでも書いたが、今回開通したのがその河津逆川ICから河津七滝ICの2キロの区間。短かっ!この2キロのために3年ぐらいやってたぞ。おいおい、大丈夫か、という気分になる。

その区間を今回初めて通った。ほとんどトンネルだった。出口の河津七滝ICは、禅の湯のほんのちょっと先だ。黒瀬家から禅の湯に行く場合はこのルートの方が完全に早いだろう。ちなみに無料だった。

河津七滝温泉の入り口を過ぎると名物ループ橋だ。

螺旋に何周も回って行き、一気に高度が増す。この超有名スポットも伊豆縦貫道構想ではスルーされるだろう。だって周りは空中である。この高さに接続する陸橋など作れるないでしょ。ループ橋、天城越え、浄蓮の滝、全部カット致し方無しな気がしてきた。

そこからは山道ドライブだ。天城越えである。

18歳で運転免許を所得して以来、箱根や伊豆の道を何度も走ってきた僕だ。街中ではよく車をぶつけてド叱られるが、こういう道は慣れている。こういう道で上手な運転とは、無闇矢鱈とブレーキを踏まないこと。エンジンブレーキを多用して、無駄に加速しない。鉄則だ。

15分ぐらい山道が続いただろうか。しばらく行くと天城峠に差し掛かり、道の駅が現れた。ちょっと寄ってみる。

やはりここは迂回して山にトンネルかな。
でかいが流石に人はいない。

夏の最盛期には大勢の観光客で賑わうのだろうが、今日はGW前のド平日の木曜日。ガラガラである。猪肉まんとか一切蒸していない。結構広いので歩き回ってみると「森の資料館」的な建物を発見。侵入してみた。

何かこういう感じで
古民家の模型とかあって
不気味な魚の剥製があり
歴代伊豆踊り子主演女優コーナーがあった。

特に驚くものはなく、何も欲しいものもなく、何も食べたくは無かった。トイレに行って、自販機で水を買って、再出発だ!

更に15分程度。修善寺が近づいて来たことを示す標識が見えて、しばらくすると自動車専用道路の入り口が現れた。天城北道路ってやつか。おそらくここからはずっとバイパスを繋いで行ける感じだ。

実際、一度だけ一般道に少しの間だけ入ったが、再度、伊豆中央道という道に入り、そのまま伊豆縦貫道路の完成している部分に乗ることが出来た。結構早い。

ガッツリ富士山が見えるはずなのだが雲を被っていた。

もう韮山だ。死後北条早雲と呼ばれた人物、伊勢新九郎が最初に城を築いた場所だ。ちょっと東に向かえば箱根の端っこ函南である。

再び「伊豆のへそ」とか名乗る道の駅が現れた。このまましばらく行けば、もう新東名に乗ってしまうので寄ってみることにした。

川の駅。あ、ここはもう函南か。
狩野川。この川はいい川です。
しょうがないからカッパと写真を撮っておいた。

特に驚くことも無し。ただかなり暑くなって来た。湿度低いから日陰は涼しいが、日光の直射を浴びると暑い。ジャマイカみたいだ。

再出発。ここからはユッコさんと運転を変わった。程なく沼津・長泉インターチェンジから、無事、新東名高速道路に乗り継いだ。

所要時間2時間程度。2回寄り道してるし、初めてのルートでいつもより慎重に走ったというのあるから、一気に行けば90分ぐらいで行けるかも。東海岸沿いを小田原に向かって北上した場合、2時間半は絶対かかる。思っていたより全然楽だった。

ここからはいつもの道だ。もう沼津まで来てるから多分あと2時間ぐらい。毎度お馴染み掛川SAで松屋の牛めしを、僕は並盛り、奥さんは小盛りで食べ、横風にビビりながらも一気に突っ走った。

もう豊田ジャンクションだ。

14時過ぎに名古屋の自宅に到着した。

今回もまあまあいろんなことがあった旅だった。次回は5月22日前後ということは決まっている。現時点でノー・プランだが、次回はどうしましょう。面倒臭いの半分。楽しみなのも半分。この裁判の旅がシリーズがハッピー・エンディングになることを願うばかりだ。

お土産のニュー・サマー・オレンジを届けにタカちゃんのところに行ったらNICOちゃんが居た。

NICOはネコではなくニコという動物なのだ。

小田原から伊豆への旅、終わり。

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